うさぎと鯉と私と好きなもの

趣味の色々の記録場所。

胸の中へ焼けついた君を想った

ついにその日が来てしまったと言われたらそれまでで。
長くいたらずっといてくれるような気になるじゃん、なってたじゃん。
覚悟はしてました。
今季の出番は後半まったくなかった時点で今年は危ないかもな、くらいは思ってました。

彼の初期をあまり記憶にないのは、私が中継を見れる環境になかったからだな。
環境を整えたのは、2013年。
そう、あの、チームの成績が上向き始めたあの年です。
あの年は私も環境が変わって、関西に住み始めた年でした。
最寄は甲子園。今ではひとりでも行けるあの球場も、黄色に染まる中に乗り込む勇気なんてまだなかった。
念願のAクラス。CS出場が決まって、試合開催はその甲子園。

あの、球場全体が敵になる、甲子園。

どうする、と悩んで選んだ道は、【行くしかない】でした。
ひとりでは、なかったけども。
もしかしたら、応援なんてできずに見守るだけかもしれないけれど。それでも。
チケットを確保して、行こうと決めたあの日、CS1stステージ二戦目。
私は外野レフトスタンドに席をとりました。
もしかしたら、一戦目も負けて敗退を目撃するかもしれない。
もしかしたら、勝ちあがってくれるかもしれない。
もしかしたら、心細い思いをして帰るだけかもしれない。
それでも、せっかくのチャンスだから。
そうやって目にしたのは、赤いレフトスタンドでした。
あの日、レフトを守っていたのは55。
先制されて追加点を取られそうな場面で見たファインプレー。
あれがあったから、流れは向こうに行かなかった。
本職じゃない左翼でいつも必死にプレーしてくれた頼りになる助っ人でした。
そういえば、私が初めて甲子園で一人観戦した2015年の甲子園最終戦、あれも彼のファインプレーがありました。
遠征したハマスタだって、延長戦で決定打を打ってくれたのは彼だった。
彼に助けられた試合なんて、もう数え切れないほどある。

1回をぴしゃりと抑えて、満面の笑みでマウンド降りる姿が印象的な陽気な助っ人も、今年限り。
残念なシーンだって一年間戦うとなるとそりゃいくつもある。
負けがつかずに終わる一年なんてあるわけがない。
彼がいなかったら、三連覇なんてできなかった。
たくさんたくさん、助けてもらったのだ。

助っ人とはそういうものだ、と割り切るのは簡単だけど活躍してきた時間が長くなるだけ寂しい。
まだ日本でやりたいと言ってくれていることもあるだけに、できればどこかで活躍してくれるといい。
実績もある、人柄も良い。下手な助っ人に一年間任せるよりも、活躍してくれると思う。
年齢のことがネックかもしれないけれど、彼が最後まで燃え尽きられるように。
彼らの背番号を新たに背負うことになる選手が、また愛されるような選手になることを願っている。

日本シリーズ観戦記(第一試合inマツダ)

「ところで、明後日マツダ行ける人」

そんな連絡が飛び交ったのが10/25日の夕方。
そう、日本シリーズの一般販売が行われた日のことです。
周りが皆、抽選販売を外し僅かな希望は一般と見切れ席に残された。
10時から、という販売時間はちょうど休憩時間に突入する私としてはチャレンジできる時間帯なのですが、とれるわけなんてなかったですね。
アイコン認証までは行くんだけどなぁ。
CS行けたし、日本シリーズもとなると贅沢か、なんて思っていたところに投下された爆弾。
まさかの、一般販売で購入した強者が現れました。
一週間ぶりの、マツダスタジアムとなりました←

ちなみに、その時のメンバーはオールスター(私)、CS(同行者1)、日本シリーズ(同行者2)と何かとイベントチケットを確保できた顔ぶれが揃うという…。
取れないと散々聞きますが、取れなくもないとは思っている。
ちなみに去年はCSを自由席で同行者1が、私が外野指定で確保してます(揃って抽選)。
みんな、諦めたら負けだ。

今回の持参物としては、もちろん登板日である14のユニとタオル。
スタメンはほぼ間違いなしの37限定ユニ。
代打登場を期待しての25タオル、と布ものが多い。
本日の先発グッズは貴重なのです…何度も言いますが、週に1度だけの出会いなのです…。
ポストシーズンで投げるところ見たかったな、と思っていたらまさかの機会に巡り合う。
頼む、抑えてくれ(切実)
CSと同じくV8の優勝記念パーカーを着こんで、その上からユニを着るスタイルでした。
おかげさまで、今年は優勝記念Tシャツ二回着られてます。

さて、第一戦です。
ついこの間のことですが、覚えているでしょうか。
10月末の、野外球場でのナイター。
曇りなき空、もちろん温度は下がる。
幸先良い先制点の後、エラーがらみで同点。
今日も早めの試合展開ですね、と回を重ねるまでは良かった。

12回、2-2 引き分け。

一番声援を送った相手は、ピッチャーだった気がする。
体感的にはもっと点を取られていた気がする。
手元のスポナビでベンチ入り投手を確認し、次を予測する22時以降。
残り投手に恐怖を感じる11回以降。
火消しの26を思い出せ、ベンチの残りは67しかいないんだと祈った12回表。
三つ目のアウトを取った後に突き上げた拳は半ばやけくそでした。
下位から始まる打順、ピッチャーのところで出せるのは、残り選手から考えても25ひとり。
まさかのここでタオルの出番が来るとは。
今日は出番ないかもなぁと思いながら長いこと見てましたが、最終回ピッチャーの打順、出るならここだ。
結果はお察しください。

f:id:peterminaduki:20181101201650j:plain

何はともあれ、貴重な一戦を観戦できました。
マツダで!決めよう!

CS観戦記(final 第三戦)

 

チケットは数の暴力で勝負する!とは言いますが、身内と友人含めてまぁ両手で足りるかなって人数で勝負して1戦とれるかどうかなんですよね。
甲子園は取りやすかった…。
去年は友人が第三戦の自由席、私が第五戦の外野指定。
今年は友人が第三戦の外野指定(しかもライト)を確保。
コバンザメのごとく便乗させていただきました。

 


第二戦は祈るような気持ちで見ていたことは否定しない。

終戦で入手したポップコーンバスケットを持参することを忘れず、今回は限定ユニの37、25のネームタオル装備。
初戦を当てねば14には会えないのがつらいところ。日シリでも同じく(抽選はすでに外れた)初戦か第六戦が欲しい。エースと呼ばれる今年の彼に会いたい。
ペナントでめっちゃ見たろ?!って、その通りだよ!!
ついでに、飾ってあったトロフィーを見物してきました。f:id:peterminaduki:20181023234934j:plain
なんだかんだでこれ毎年見てるんですよね。贅沢なことに見飽きるくらいに。
今年はシャーレも欲しいね、なんて去年は手に入らなかったものに夢を馳せながら球場へ。
直前に雨が降っていたので怯えていましたが、それ以降は雨はなく。
ちょっと座席濡れてたし、寒かったけど。
余談ですが、私が広島駅に着いた後くらいに新幹線が全線停止していたのは笑えないところ。

第二戦みたいな試合になるとしんどいところでしたが、先制、追加点、ダメ押しとポンポンと点が入る気持ちよさ。
兎の33がタイムリー?それは仕方ないね!ずっと彼が点取ってるね!
久しぶりに自分の方向に飛んでくるHR見ました。拡大すると映ってる気がする。隣のブロックだけど。
初回からストライク先行でビシビシ決まる12に、「あいつ知らん奴だぞ!」とは私らの弁。
優勝決定戦くらいから知らないやつだ!!とずっと言ってる。
同期ドラ1が活躍してるから負けてられないよね、力入るよね。
あれだけ気合入ってるのに速球派ではなく軟投派なのがポイント。速球派なのはむしろドラ1の14である。
涼しい顔してるのに150超えなのと、めっちゃ顔に出てるのに140台。この正反対なのが面白いところ。
どこまで引っ張るかな。と思ったらピンチでさらっと交代。
なんだかんだで17って1球しか投げてないw
でも、兎の10が全盛期ならあれもこれも入ってたし抜けてたなぁと思う打席がちらほら。
悲しいかな、彼も衰えてしまったんですね…。そんな10を私はしらない。
第二戦でも思いましたが、全盛期ならば間違いなくスタンドだったなっていうのが哀しい。

秋口のナイターが久しぶりすぎて寒かったので、ホットワインなんてものを買ったはいいが、蓋を開けたらにおいで咽たのは笑うところ。
キャラメルポップコーンを買いに行く道すがらのケチャップのにおいに負けたので、この日の球場飯は大地のナポリタン☆

f:id:peterminaduki:20181023235033j:plain


狙ったわけではない、多分。
暖かい麺類食べようかなぁと思っていたはずだったんだ。

不安が無いわけではないけれど、MVPをとっていい笑顔をしていたり33とか、その33のリプレー映像を見て凄いだろうって相方を自慢するように笑っていた2とか。
去年とは違ってチームが前向きな状態でいることを信じたい。
残り、多くても7試合。
25を泣き笑いで送り出せますように。

f:id:peterminaduki:20181023234904j:plain

マツダスタジアム観戦日記(10/7)

終戦行ってきたぞーってことで一区切り。
ポストシーズンがあるけれども、ペナントレースは終了ということで一区切り。
今年は14に始まって14に終わるチケットでした。
公式で確保したチケットの3/4が14なのはもはや笑うところ。


戦績としては7戦中6勝1敗。
最近手帳への記録をさぼってるからきっとそのせい…。
記録をさぼった交流戦終了間際の連敗と同じく。

単独最多勝がかかっていたので、贅沢言えば勝ち星つけて欲しかったけど仕方ない。
エンツーもツーランも見届けたさ…。
後日録画を見ましたが、6のは確かにHRではなかったですね。
初回と8回の14のガッツポーズは見もの。
身長もあるから腕の長さもある、彼だから初回は触れたようなもの。
ちょうどよくキャッチャーに飛んだのはラッキーでしたが、セカンドアウトはなぁ…自分とこだったら悲鳴ものだよなぁ。
見えないからサードは仕方ないにしろ、セカンドはなぁ。
8回のガッツポーズは三振でもとったかのようでした。
最近失点してもイニング食えるから成長したと思うところ。
贅沢言うなら勝ちをですね、なんとかね。
負けはつかないから、仕事してるというべきか。

球場飯は前回食べられなかったタコライス
パフェ食べようかーなんて言いながら母が確保してきたのはポップコーンバケツでした…。
なんでwww二つも買ったのかwwww
一つもらったので、CS行くときに持って帰ろうかと思います。大荷物だけどな。
たぶん、応援グッズそんなに持って帰らないはずだから、たぶん。
引退記念グッズも売り切ればかりだったので、代わりにぶち小さいパズル買ってみました。
しゃれにならない手のひらサイズの約200ピースなので、細かい作業平気な方は是非。
不満があるとすればまったくこっちを向かない37ですよ。
内野も!見て!!!ちゃんと!!!
ファンサなら55のほうがよほど…。
勿論ボールは拾えずに終わったセレモニーでした。

CSは第三戦参戦予定。
チケット確保は伝手があればできる。誰かはとれる、といいな!みたいなこの頃。
日本シリーズの申し込み要綱が出てくると、今年も終わるなぁと思ったり。
今年こそ日本一になって嬉し泣きをして、25を先頭にパレードするんだ!!

でも「間違い」にはしない 君のいない世界


観戦日記と優勝記録とダイジェストでお送りしたい。
二年前の衝撃が大きすぎて、年々何とも言えない気分になっている。
嬉しいのは勿論なんだけど!
ただ、年々現地チャレンジ近づいている気がするので次こそ!と思っている。
四連覇か…難度高いな。

生憎の天気でしたが指定席確保のおかげで急ぐ必要もなく。
早々に屋外に飛び出すのもなぁとCガーデンでお茶してました。
今年追加のノムスケ。
…まだおらんかったんかい、とは言わない。

まさかのトップバッター復活。今日一に近い歓声がスタメン発表から起こる。
この天気だったからカメラ間に合ってないよ!
途中から動画撮影してましたが。
初回先頭バッター時点で盛り上がっているってどういうことだい。
タナキクマル復活した次の日にはタナノマルになっていたけどな。
この日変なスライディングしたんかなって思ってたら送球あたってたんですね。
それは痛いわ…。

降ったりやんだりのお天気だったのでずっと合羽を着ていたために寒くはなかったんですけど、まったく歩き回ってない当日。
プロデュースメニュー変わってないよねーとか言ってたらこれまでの人気メニュー売ってた!
タコライス!!食べ損ねてたやつ!!
10月また行くので食べる…予定。

2:第三打席満塁
「出たよ逆転満塁ホームランチャンス」※登場曲参照
そして流れるいきものがかり「笑顔」
「「違う!!!」」
ここで打ってたらヒロインだったねぇとは私たちの弁。

25:二年ぶり三塁打
「毎年打てるまっちゃんは実は足が速い?」
「光り輝く漬物石」
※漬物石ネタは某パワプロ動画、9のセリフを参照
打席が回るたびに
「タオル買ある!」
「ユニフォームある」
「俺も…ってなんかここめっちゃ新井さん好きな人じゃん」
揃って掲げる応援グッズでした。
ちなみにネームタオルは当日買いました☆
引退グッズは優勝グッズが出てから合わせて買おうと思います。

とりあえず、雨辛かった。
ヒロインでとどめみたいな雨降ってきましたが。
今季初ヒロイン。きっと空も泣いてたんだよ。
この日でM3でした。うまくいけば現地で胴上げ見れたのになぁ。
本来であれば消化試合のつもりだったんですけども。
ちなみに、私の戦績は去年からペナントは負けなしです。
ペナント『は』ってのがミソ…。

現地観戦チャレンジは失敗したんですが、当日を除いて前後で身内が行っている事実。
自分が行くときまで延びればいいとか言ってたから負けるんだよっていうのは私の弁。
…いつの間にやら身内の勝ち運だいぶ下がってる気がするんですけどどういうことだ。
君たちホームにしか行っていないはずなんだが。
そんなこと言う私も今年のビジターは1試合なのでほぼほぼホーム観戦ではありますが。
ホーム×14登板日が半数以上と思えば、それなりに勝率は上がるはずだ。きっとそうだ。

三年連続、2位に勝って優勝達成。
2位の負け待ちだったり、移動日優勝の可能性もあったけれど、結局は自分たちの手で決められたのはよかったんじゃないかと。
毎年ローテを守った選手が登板してるしね。
余談ですが去年の勝ち投手30なのは忘れていた。
12のとても気迫のこもったガッツポーズとか、無失点で8回まで抑えておきながら前日の様子を聞くと笑うしかないw
「前日からそんなに気持ち作るww」by14
ほんとそれです。
同学年同期、1位と2位指名が仲良くて何よりです。
あの年のドラフトは何かと戦力になってよい年だったなぁ。

最後の雄姿を見届ける(まだちょっと早いけど)ためにテレビ画面に向けて一眼向けてみましたが、25が何かと笑顔だし百面相してました。
この人が泣いたのはそれこそ二年前と、某FAの時の印象が強すぎるんですが。
最後にうれし泣きがしたい、と言っていたけれどそれは逃した天辺を掴んでからの話になると思うので、もう少しだけ一緒に夢を追いかけられる。
出て行った穴を埋めたのは本人でした。
とても不思議な話ではありますが。
とりあえず、7日のチケットがあるので頼むから台風よ逸れてくれ。

ここ数年ずっと開幕カードは行っているのですが、2016年初勝利の試合でサヨナラヒットを決めた選手がヒロインで宣言した「今年は優勝します!」をどこか冗談で聞いていました。
昨年は4位、その前も3位。旧エースは帰ってきても、現エースは海を渡ってしまった。
今年本当にそんなことになるか、と思っていたら始まった、夢の一年。
あそこで宣言してくれてありがとう。
明日のカープを担うのは天谷で間違いなかった。
戦力外、という言葉が出るような時期にもなると改めて、本人が引退を語れる幸せっていうのもあるのかな、と感じます。
5位が定位置、と言われたあの頃の球団を支えてくれた、大切なひとり。現役生活お疲れ様でした。

君と見た長い夢の中 醒めるな 繋がったまま

いよいよカウントダウンを迎えているのでそろそろまとまらない話をしようと思う。
悲しくたって悔しくたって未来にちょっと夢を見ていた。
夢は夢ではないし、現実でもあるのだけど。

十年以上前の話になる。

物心ついたときには5位が定位置のチームだった。
1、9、10、7あたりが主力だったころだったろうか。
誰かが怪我で常にかけているようなチームだった。
18が先発をしたり、抑えをしたり、15が孤軍奮闘したり、私が幼い頃覚えているのはそんなチームだった。
下手くそなルーキーが入ってきた。
当たり前のようにサードでトンネルをして、ぽろぽろこぼして、失策数はチームでトップを争うような人だった。
サードに飛んでしまったならしょうがない、ヒットだ。
幼心にそう考えていたことを覚えている。

FAを取得した主力は当たり前にようにいなくなっているチームだった。
33は巨人へ、10はなんとか宣言残留の道を模索してくれてはいたけれど(+100万でいいから前例にしてほしいと球団に頼んでいたのを突っぱねられた)宣言した後の選択肢は出ていくしか当時はなかった。
余談にはなるが、初めて球団が宣言残留を認めたのはそれから数年後。15が権利を手に入れた時になる。
連続して4番を失ったチームの次の4番として選ばれたのは25だった。
応援歌にもある「空を打ち抜く大アーチ」
当たれば飛ぶよな。絶対的、と呼べるほどの選手ではなかったような気がする。
でも、他の誰が4番になるか、と言われてもピンとは来ない。
あの時、確かに彼しかいなかったんだろうと思う。
まだまだ力が足りていない、25がチームの柱となった。
決して強くはない時代だった。
球場はガラガラで、順位も上がらなくて、力を付けた主力は出て行って、怪我をして。
ベースボールドッグのミッキーだけが楽しみだったような時もあった。

そして、彼もいなくなった。

エースと4番を同時に失ったあの時、彼は「カープが好きだ」と言った。
優勝できるチームに行きたいや評価が知りたいではなく、「チームが好き」と言ったその言葉を覚えているファンは多いだろう。
だったら、なんで出て行くんだ。なんで泣くんだ。
【裏切者】
愛情の反対は憎しみなんだと思う。みんな好きだったんだと思う。
下手くそだけど憎めない、25のことが。

きっとずっと最後まで敵なんだろうなと思っていた25に妙な縁を感じたのは2013年のCS。
甲子園が真っ赤に染まったと驚かれたあの時、二試合目の最後のバッターは奇しくも彼だった。
初めてCSに出たその時に対戦したのが阪神で、最後のバッターが25。
彼は翌年、CSを2位から勝ち抜いて出場した日本シリーズには不在だった。
兄貴分の金本とは違い、阪神時代にリーグ優勝も無い。
持ってない人だな、と思っていたその年の秋のことだ。
自由契約となってチームを離れることが決まった彼の、次の所属先は『広島東洋カープ』。某どの面下げて帰ってきたんですか会ではないが、なぜ、と。
素直に受け入れられるほど心広くもなく、複雑なまま入団会見が開かれた。

負けたな、と思った。
最近の成績はパッとしない。
それでも安い年俸で過去に結果を残した、下手な新人よりも期待できるバッターが手に入ったと思えばいいか。そう思った。
だって、赤は似合うから。
背番号は、28。ずっと25だったことを思うと馴染みのない、若干の違和感を感じる番号。
それ以外は、ない。
赤いユニフォームだって見慣れている。赤い帽子だってよく見ていた。
良く知っている彼がそこにいた。
応援歌はどうするんだろうかと思っていた。
記憶にある中では戻ってきた選手はいない。
移籍してきたときに曲をそのまま使ったたくろーの例はあるけど(そういえば彼も25だった)、出戻りはない。
さて、どうなるんだと始まったオープン戦。聞こえてきたフレーズはとても耳になじみのあるもの。
今でも一番スタンドから声がする、あの応援歌。
球場に通いだしても最近のスタメンの歌詞はなかなか覚えられない私でも、完全に空で歌える応援歌。
ちらほら見える、赤い縦縞の25のユニフォーム。
そのユニフォームを脱いだ彼にどれだけのブーイングを浴びせたかみんな覚えているのか。
それでもずっと、そのユニフォームを持っているのか。
可愛さ余って憎さ百倍とはこのことか。
レプリカユニフォームは分かりやすいファンの意思だと思う。
なんだかんだで、みんな好きで仕方がなかったのだ。

誰よりも楽しそうで、誰よりも必死で、誰よりも騒いで。少年のような人だ。
積み上げたものぶっ壊して、身につけたもの取っ払って、とめどない血と汗で乾いた脳を潤せ
登場曲の全力少年は、そのまんまの姿なんだと思う。
全力で二十年を駆け抜けていって、後輩のためにその場所を空けていった、25の姿だ。

野球少年が見ていたプロ野球選手の夢がもうすぐ終わる。
私たちが一緒に見ていた夢が終わる。
来年からは、他球団にだって25はいない。
誰よりもベンチではしゃいでいた最年長の姿は無い。
どれだけ探したってもう見つからないし、グラウンドを駆け回る姿を見ることは二度とない。
また一人、ヒーローが去る。
永遠が無いことくらいわかっているけど、永遠であってほしかった。
これが夢であればよかった。そしたらまた来年彼と会えたのに。

最後に一緒に良い夢を見させてもらった。
まだ頂を目指す夢は続いているけど、この数年はずっと良い夢の中にいられた。
まだ掴んでいない頂を掴んで、有終の美にしてほしい。
そうやって、最後まで幸せな夢を見ていたい。

甲子園球場観戦日記

私がマツダに次いで通ってる球場と言えばここ。
現在地から一番近いとこです。
鯉ファン目線でお送りいたしますのでご注意ください。


甲子園球場
名前のとおり、高校野球の甲子園を行う為に作られた球場です。
そこを阪神タイガースが管理して間借りしている、が正しいところ(のはず)。
収容人数はさすがの四万人越え。
蔦の壁で有名な球場でもあります。
野外球場なので、通路を抜けてスタンドが見えた時の風景はやっぱり圧巻。
外野天然芝、内野が土のグラウンド。
高校野球後は外野が荒れているのはご愛嬌。芝生の手入れ大変そうだなといつも思う。
最寄は阪神甲子園球場駅。JRでも行けなくはないけどもそこそこ歩くので、行きは阪神線が便利。
車は近くに止められないからやめとこう。関本元選手との約束だ←
近くのダイエーが閉店したものの、同じ場所にショッピングモールがオープンしました。
虎柄の吉牛は売れ行き好調らしい。
食べ物飲み物の持ち込みはあまり厳しくないので、外から持ち込むこともできます。
缶、ビンは勿論禁止。持ち込む場合は入り口で紙コップに入れ替え。
甲子園カレーとジャンボ焼き鳥が定番。いいにおいがしすぎて敵。
お弁当のラインナップがとても多いので、買ってみようと思いながらカレーに負けております。
売り子から買えるチューハイもお勧め。
気のよいおっちゃんが多い印象。あと、大量失点負けしてると潔く帰るのも阪神ファン
な、といった印象。
甲子園記念館が併設されているので、高校野球が好き、阪神タイガースが好きって人は一
度行ってみるといいと思います。
時々特別展示になっていたりする。

 

 

・チケット


ファンクラブ先行とプレイガイド先行で確保することはできますが、ビジターファン目
線から一般販売での入手方法を考える。
一般販売は3/1全部試合一斉販売。あれ、どこかと同じだな?
プレイガイドでとることもできますが、おすすめは公式。
虎チケ、甲チケとあります。(登録、その他手数料無料)
ビジター指定席は取れませんが、その他座席なら購入可能。しかも座席指定可能(発売直
後は不可)。当日現地発券!と、忘れる心配も無い。
デザインチケットだしお勧め。
どの種類でもライト側を狙わなければハードルは高くありません。
当日券ともなれば売り切れることもありますが(阪神線の改札に完売と出る)、対戦カー
ドによってはレフト側はぎりぎりでも余裕。
ビジター指定席は変動性なので、青い球団は数が少ないため注意。
巨人とカープはレフト側なら大量にいるので、最初からレフト外野かアルプス狙いでいい
かもしれません。
青い球団は仲間が欲しければビジター指定を狙うに限る。

・座席種類


手軽にとるならば外野席かアルプス席。広い空間が欲しいなぁとなればブリーズシート、アイビーシート以上を。
アルプス席は位置も座席もほぼ外野です。
基本的に、狭いと思ったほうが気楽。
外野席とアルプス席は前後左右が狭いので、トイレに行くのも一苦労。
カップホルダー?そんなものは部内野席のみなので飲み物など倒さないよう要注意。
二軍戦でバックネット裏に座りますが、とても快適すぎて感動する。

 

・持ち物

 

頑張って座席下に押し込めるサイズにしような!と心から。
足元が狭いので大きな荷物は置き場所に苦労します。
私は貴重品メインのショルダーバッグと応援グッズのトートバッグが基本。
中身としては(以前の記事より抜粋)
>ショルダーバッグ
財布、チケット、ゲーム機(自由席並び待ちの時間つぶし)、携帯バッテリー
>トートバッグ
カンフーバット、ゴミ袋(大、小)、ウエットティッシュ、タオル、飲み物、チケットケース(首から下げられるもの)、双眼鏡(気分による)、雨合羽(天気による)
カップホルダーも無いので、近隣が倒すことも計算に入れておいてビニール袋に前もって鞄類入れておいたほうがベターかもしれません。
野外球場ではお決まりですが、天気が不安定な日は必ず雨合羽を持参で!!
現地でも売っているはずですが、試合中の傘差し観戦はやめよう。
傘差すくらいなら、屋内へ。
天気がいい日は帽子持っていこうな。

 

・服装

何度も繰り返すけど座席回り広くないのでパンツスタイルでスニーカーを切実におすすめする。
こちらも繰り返すけど晴れの日はしっかり帽子持参。
春先の観戦でもしっかり日焼け止めは塗ってください。
5月から痛いくらいの日焼けをした私からの教訓です。


・食べ物


持ち込みはあんまり厳しくないので、近くのショッピングモールで買う人多数。
ペットボトルも持ち込めるので夏場は遠慮なく持ち込むこと推進。
凍らせて体冷やすのにも使えるし。
年に何度も行かないしなぁって方は現地で歩き回ってグルメを探そう。
鉄板はカレーと焼き鳥です。ここはにおいの暴力。


・その他


何せ阪神ファンが熱い。
かといって隣にいるからってけんか腰になるようなことは稀です。無いとは言いませんが、
私はまだ出会ったことはありません。
ひとりで行ってもおもろいおっちゃんがいるなってくらい。
ビジターファンならば9回裏の応援の恐ろしさを思い知る球場だと思います。
圧が!!!すごい!!!!!(マツダもじゃんってこの頃言われる定期)
鯉ファン的には最近の相性も良いので、試合展開的には面白いのではないでしょうか。
私の観戦歴としては勝率8割はあるはず。一人観戦したら特に名試合になる不思議。
最近7回に飛ばすジェット風船は公式を置いてくれるようになったのでほんとありがとうございます。
ホームの7回は独特なので一度は体験をおすすめw六甲おろしうたわないのかよ!!と初見の私は内心突っ込んだ。
高校野球で甲子園もいいですが、プロ野球の甲子園も味があって私は好きです。
座席が広ければ!!文句ないのに!!!
球団の空気とカラーがとてもよく出る球場だと思います。
阪神ファンならばぜひぜひ現地に。