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あなたと出会った日を忘れない


プロ野球 新井貴浩 PV 「スタートリップ」【野球PV】【引退選手PV】

今季が始まった、と思ったら今更ながら動画を発見してしまったので。
あなたもまた、私のヒーローのひとりだった。
引退試合は結局、先約があったので涙をのんだのですが。
最後の最後で、ユニフォームを着てグラウンドに立つ姿が見られたのはとてもよかった。
私はとても、節目の試合に縁がなかったのだけど。
節目になるヒロインには意外と縁があって、ホーム初ヒロインで「お帰りなさい」と叫んだし、最後のヒロインとなった去年の秋のシーズン終わり、雨の中見守った。
なんだかんだで、CSも日本シリーズも昨シーズンは行くことができたので、選手として見送れたと思う。

思い出は、シーズン終わる前に投げたので繰り返しません。
語りつくせるような気はしないけど。
あんなに印象に残る選手は、なかなかいない。
凄い人のはずだけど、凄さなんてない人だった。
古巣復帰は第三章の始まり、なるほど、うまいこと言う人もいるものだ。
一緒に復帰した人がいたから、というのはあるだろうけどあんなに変わってない人はいない。
ずっと同じユニフォームを着ていた気がする。気のせいなんだけども。

引退試合を観に行かなかった人もぜひ、最後のコメントは聞いてほしい。
彼もまた、カープファンだった。

「たくさん、怒らせ、たくさん、悲しませた」

こんなに上手く表現できた言葉があっただろうか。
若手の頃のあなたは守備も下手で、チームの失策の半分近くを稼いで。
大きいものも打てるけど確実性はまだ足りなくて。
FAをする前から、頭を抱える選手の一人だった。
FA会見は言わずもがな。
あんなにブーイングをされた選手を私は知らない。
やっと四番が育った、ホームラン王も獲った、これからだ、というときにいなくなったあなたは誰よりもファンが気に掛ける選手だったのだと思う。
テレビ越しでも響くようなブーイングをされた選手は、カープではあなたくらいしか知らない。
ずっとユニフォームを大事に保管されていて、誰よりも大きな声で応援歌を歌われる選手も、あなたしか知らない。

「四半世紀に渡る夢」、あの実況が未だに耳に焼き付いている。
テレビの前で一人見守っていた私は、これでもかというくらいに、泣いた。
満面の笑みを浮かべて、泣いたあなたと同じように。
これからは、同じカープファン。
Bクラス常連を共に乗り越えた、仲間。
一試合一試合、前向きに応援するだけである。